第306章

新婚初夜に廊下で寝ろって……さすがに残酷すぎない?

 島宮奈々未はそれだけ言い捨てて出ていった。しかも海人まで連れて。

「海人、帰るよ。パパがそんなに偉いんなら、ここで一人で好きにしてればいいでしょ」

 丹羽光世「……」

 捨てられた。

 海人は薬を丹羽光世の枕元に置くと、肩をすくめた。

「パパ、自業自得だよ。僕も親孝行できるのはここまでだから」

「このクソガキ。パパはまだ死んでねぇぞ」

「うちの子に怒鳴る気?」島宮奈々未がさっと庇う。

 丹羽光世は一瞬でしおれた。

「奈々未、怒鳴ってない。海人、ママと帰れ」

 言いながら、丹羽光世は必死に目配せする。頼む、ここでママに...

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